耳鼻咽喉科

スタッフ紹介

<患者さんへのメッセージ>

当科では耳鼻咽喉科全般の診療を行っております。難聴、めまい、中耳疾患(真珠種性中耳炎・滲出性中耳炎など)、顔面神経麻痺、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、声帯ポリープ、唾液腺腫瘍、甲状腺腫瘍、扁桃炎などの良性の病気から、のどのがん(喉頭がん、咽頭がん)、口のがん(舌がんなど)、鼻のがん、唾液腺がんといった悪性の病気まで検査と治療を行っています。当科は浜通りで最大規模の入院設備を有する耳鼻咽喉科であり、診療圏は福島県のみならず、県境を越えた茨城県北にも及びます。当院の他科との連携を密にとることはもちろん、県内外の大学病院やがんセンター、中核病院とも連携して、患者さんにとって最善の治療を目指します。


役職・氏名 出身大学 卒年 資格 専門分野
科長
高梨 芳崇
山形大学 平成17年 日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・指導医・補聴器相談医・騒音性難聴担当医、身体障害者福祉法第15条指定医師、医学博士 聴覚・小児難聴
科長
鈴木 淳
東北大学 平成17年 日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、医学博士 鼻副鼻腔疾患
医長
田畑 摩純
獨協医科大学 平成25年 耳鼻咽喉科全般
医長
若盛 隼
獨協医科大学 平成25年 耳鼻咽喉科全般

特徴

耳鼻咽喉科は昭和36年9月1日に設置され、現在、4名の常勤医師と東北大学耳鼻咽喉科関連施設からの外来・手術応援医師で診療にあたっております。
耳鼻咽喉・頭頸部外科領域の炎症、腫瘍、外傷、異物など幅広い疾患に対応しております。

外来診察は、月曜日から金曜日の午前中としており、初診の場合にはかかりつけの耳鼻咽喉科からの紹介状をお持ちになっていただき、地域連携室を通して予約を取っていただく必要があります。
手術は、水曜日および金曜日に行っております。月曜日の午後は予約制による外来(主に頭頸部癌治療後)、火曜日の午後は予約制による頸部超音波検査、木曜日の午後は小手術、処置を行っております(学童外来は休止となりました)。

耳鼻咽喉科疾患

1)中耳疾患
当科では様々な中耳手術を行っており、小児の反復性中耳炎、滲出性中耳炎に対しては鼓膜チューブ留置を行っております。滲出性中耳炎が遷延し、癒着性中耳炎となった際には癒着した鼓膜を剥離挙上する手術を行います。
慢性穿孔性中耳炎に対しては、穿孔の大きさ、場所により最適なアプローチで手術を行います。接着法を用いた鼓膜形成術や、耳内・耳後切開を用いた鼓室形成術を行っております。耳内視鏡を使用し手術を行うこともあります。また、伝音難聴の原因が鼓膜穿孔のみではないことが疑われる場合には、手術中に耳小骨連鎖の評価を行い、必要があれば伝音再建を合わせて行っております。
真珠腫性中耳炎に対しては、鼓室形成術を行い真珠腫の除去、伝音再建を行います。ほとんどの場合が乳突蜂巣へ進展しているため、乳突削開術を合わせて行います。真珠種性中耳炎には鼻すすり型の耳管開放症が関連していることが多く、術前には耳管機能の評価も合わせて行います。

2)難聴
新生児聴覚スクリーニングの登場により、小児難聴が早期から発見されることが多くなりました。当科の役割としては、産院の新生児聴覚スクリーニングで要再検(refer)となった方に対して聴性脳幹反応(ABR)で聴力を評価し、時期をみて画像検査を行い、解剖学的異常の有無について検査を行います。
当科では条件詮索反応聴力検査、遊戯聴力検査といった、詳細な小児の聴力検査を行うことはできないため、聴性言語獲得のために補聴が必要かの判断を行うことが難しく、郡山の福島県療育センターへ紹介し、聴力の評価、補聴器装用などを依頼しています。
3歳時健診で難聴が疑われた、言語発達遅延があるといった患者さんに対し、聴性脳幹反応を用いて聴力の評価を行っております。
成人の急性感音難聴に対しては、入院でのステロイド治療を行っております。老人性難聴など、慢性的なものであれば、様々な聴力検査を行い、補聴の必要があれば近隣の補聴器店を紹介し、補聴器フィッティングをお願いしています。

3)めまい
めまいの原因は多岐にわたるため、当科単独では診断がつかないこともありますが、CCDカメラを用いた眼振検査、重心動揺計検査、眼振図を用いた平衡機能検査を行うことが可能です。

4)顔面神経麻痺
末梢性顔面神経麻痺(脳が原因でない顔の麻痺)の診断・治療を行っております。大部分を占めるベル麻痺、ハント症候群に対して、ステロイドと抗ウイルス薬による治療を行っております。

5)扁桃炎、いびき
小児の睡眠時無呼吸・いびきの原因として、口蓋扁桃肥大、アデノイド増殖があげられます。睡眠時の呼吸状況をアプノモニターで評価し、必要があれば口蓋扁桃摘出、アデノイド切除といった手術治療を行っております。
成人の反復性扁桃炎、IgA腎症などの扁桃病巣感染症といった疾患に対しても、口蓋扁桃摘出術を行っております。

6)鼻・副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に対して、保存的治療が無効な場合には内視鏡下鼻副鼻腔手術 ( ESS ) を行います。難治性の好酸球性副鼻腔炎に対しては、手術と薬物治療を組み合わせて生活の質の向上を目指します。アレルギー性鼻炎に対しては、鼻粘膜焼灼術、下鼻甲介切除術、後鼻神経切断術などを行っております。鼻中隔弯曲による鼻閉がみられる場合には、鼻中隔矯正術を行っております。
また、当科ではアレルギー性鼻炎(花粉症)の治療として舌下免疫療法を行っております。血清抗体検査を行い、スギの抗体が上がっていると診断された方に対してはスギ花粉エキスを用いた舌下免疫療法を行います。また、ダニ、ハウスダストに対しての舌下免疫療法も導入予定です。

7)喉頭疾患(音声障害)
嗄声(声枯れ)の原因には声帯ポリープ、結節、嚢胞などがあり、良性のものと判断された場合には喉頭直達鏡を用いたラリンゴマイクロサージェリーを行います。
甲状腺手術、大血管手術、肺がん、食道がんの手術後に生じる反回神経麻痺による気息性嗄声に対しては、喉頭形成術、声帯内脂肪注入を行います。その他の様々な音声障害に対し、東北大学病院耳鼻咽喉科の喉頭外来と連携し加療にあたっております。

8)頭頸部癌(悪性腫瘍)
頭頸部癌の治療につきましては、東北大学病院、宮城県立がんセンター、国立がんセンター東病院といった、頭頸部癌治療を専門とする病院と連携して加療にあたっております。

県内外の大学病院やがんセンター、中核病院と連携して、超選択的動注療法や陽子線治療、内視鏡を用いた咽頭悪性腫瘍切除などの適応となる場合には、患者さんの紹介、情報提供を行います。