始めに

 国は「患者さんが病院を選ぶ際の参考」とするための指標として、平成28年10月1日より、DPC対象病院に対して、国の定めた項目について、自院のホームページ上で病院情報を公表することを義務付けましたことから、当院においても、その数値の公表と解説文を掲示いたしました。
 しかしながら、DPCの制度やルールが不明な方もいらっしゃると思いますので、基礎的なことを解説いたします。

  1. DPC対象病院について
     DPCはDiagnosis  Procedure  Combinationの頭文字をとった略語です。入院中の病名から処置、手術、検査など、行った医療行為によって分類することで、「診断群分類」の意味です。
     DPC対象病院は、急性期医療を担う病院であって、「診断群分類」に基づいて厚生労働省が定めた5,078種類(平成28年度)の中から、入院期間中の病名や、処置・手術の有無等に応じて、1日あたりの定められた入院費用を請求する病院のことです(DPC対象病院になるためには、国に承認される必要があります)。
     なお、いわき市内には3病院、全国には1,667(平成28年度)のDPC病院があります。

  2. 公表する病院指標のデータについて
     DPC対象病院は毎月ごとのDPCデータを国に提出することが義務付けられております。今回公表する病院指標は、当院が、国に平成28年度中(平成28年4月1日~平成29年3月31日)に退院した患者さんのデータとして提出したものを、国の定める病院指標の様式に合わせて作成したものです。
     なお、DPCデータには、自動車賠償責任保険や労災保険、正常分娩による自費入院等の患者さんのデータは含まれませんので、病院指標には反映しておりません。また、入院中のすべての患者さんが対象になるわけではありません。分類によってはDPC対象外の患者さんもおりますので、その方も病院指標には反映しておりません。

平成28年度 いわき市立総合磐城共立 病院指標


  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1170 464 636 1036 939 1273 2392 2792 1952 328
 平成28年度の退院患者数は12,982人となっております。当院は地域医療支援病院としていわき市の医療の中核を担っていることから、幅広い年齢の患者さんに医療を提供しておりますが、60歳以上の比較的年齢の高い患者さんの割合が約57%と高くなっております。
 また、NICU(重傷な新生児が入院する病棟)や小児の患者さんが入院する病棟を有することから、0歳~9歳の患者さんも多くなっております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 81 15.46 11.06 6.17 71.14
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 61 12.41 10.93 4.92 66.49
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 51 15.98 11.74 0 71.24
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし 51 12.45 9.02 0 73.92
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 39 19.05 16.54 41.03 68.21
 消化器内科で最も多い症例は胆のう結石や胆管結石に伴う疾患、2番目に多い症例は胃・十二指腸潰瘍、3番目に多い症例は胃の悪性腫瘍です。これらの症例は内視鏡を用いた手術を行っている症例です。4番目に多い症例は、肝・肝内胆管の悪性腫瘍に対し、肝動脈塞栓術を行った症例です。
 消化器内科では内視鏡を用いた手術治療やカテーテルという細い管を入れて治療を行う肝動脈塞栓術が上位になっています。
 また、5番目に多い脳梗塞ですが、当院では神経内科での入院診療を行っていないため、内科系の医師が脳梗塞の入院診療を行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 412 4.94 4.71 1.7 70.1
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 396 3.19 3.06 0.25 68.76
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 195 5.59 5.85 1.54 71.03
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 94 21.16 17.95 13.83 77.77
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 88 11.91 11.38 4.55 77.26
 循環器内科で最も多い症例は狭心症等の疾患に対し経皮的冠動脈形成術を行った症例です。2番目に多い症例は狭心症等の疾患に対しカテーテル検査を行った症例です。どちらも血管が狭くなった部位に対してカテーテル検査や治療を行なう患者さんが対象となります。
 当院では狭心症に限らず急性心筋梗塞などの緊急時も対応しているため、件数も多くなっています。3番目に多い症例は動脈硬化の1つである閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療で、ステントかバルーンを用いて拡張します。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 20 67.65 16.83 0 66.7
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 15 87.6 41.96 0 72.13
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 15 20.67 16.54 26.67 69.87
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし - - 34.9 - -
130060xx97x3xx 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2 3あり - - 36 - -
 血液内科で最も多い症例は、非ホジキンリンパ腫の症例です。当科では、非ホジキンリンパ腫症例のうち、標準治療のR-CHOP療法(化学療法)が適応となる症例では、薬剤集積性を高めるため、入院にて2週間毎の実施を勧めています。
 血液内科の表で手術ありと記載されている症例がありますが、輸血も手術に含みます。1番目は手術に該当する輸血を実施していない症例、4番目は手術に該当する輸血を実施している症例です。2番目に多い症例は脳梗塞ですが、当院では神経内科での入院診療を行っていないため、内科系の医師が脳梗塞の入院診療を行っております。3番目に多い症例は急性白血病の患者さんで化学療法、輸血を行なった症例です。 
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
糖尿病・内分泌科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 66 17.97 14.61 0 54.24
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85歳未満 19 14.74 11.48 0 46.63
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 15.46 13.78 0 56.77
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 31.36 16.54 36.36 68.55
100060xx99x100 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 - - 13.46 - -
 糖尿病・内分泌科で多い症例は2型糖尿病です。1番目に多い症例は2型糖尿病に対して診断・投薬、栄養指導等の治療の他に、インスリン療法を行った症例、2番目に多い症例は、診断・投薬、栄養指導等の治療を行ないインスリン療法は行なわなかった症例(教育入院等)です。1番目、2番目共に85歳未満の患者が該当しています。3番目に多い症例は糖尿病患者の糖尿病ケトアシドーシスや昏睡といった合併症でした。4番目に多い症例は脳梗塞ですが、当院では神経内科での入院診療を行っていないため、内科系の医師が脳梗塞の入院診療を行っております。
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
心療内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害 12 30.42 20.63 8.33 67.5
010250xxxxxxxx アルコール依存症候群 - - 9.71 - -
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし - - 20.57 - -
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし - - 5.5 - -
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし - - 10.17 - -
 気分障害は癌や糖尿病や心疾患で当院に通院中の方が、うつ病を合併して入院しています。躁うつ病の入院治療は行なっていません。
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 12 66.33 19.92 25 73.42
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし - - 6.02 - -
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり A-DROP スコア2 - - 18.71 - -
0400801399x000 肺炎等(市中肺炎かつ65歳以上75歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア0 - - 11.19 - -
040100xxxxx01x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 12.38 - -
 最も多い症例は間質性肺炎です。間質性肺炎とは、何らかの原因で肺胞の壁の中に炎症が起こり、壁が硬くなる病気です。進行すると息苦しさや咳が出たりします。
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
小児内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 127 4.83 6.02 0 1.3
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 69 5.1 5.79 0 4.86
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 68 5.07 6.42 0 2.71
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 63 3.63 5.5 0 3.57
030270xxxxxxxx 上気道炎 55 3.89 4.83 0 0.85
 最も多い症例は、急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症です。2番目、3番目、4番目にある「処置2なし」は人工呼吸管理等の処置は実施していないことを表しています。そのため、重症には至らなかった肺炎、喘息、ウイルス性腸炎が多かったことがわかります。5番目に多い症例は、上気道炎です。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 68 3.15 3.29 0 3.21
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 2 7.44 0 2.57
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 11 3 8.57 0 2.73
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア - - 2.87 - -
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 - - 9.91 - -
 最も多い症例は停留精巣の手術目的の入院です。小児外科の入院と聞くと鼠径ヘルニアを思い浮かべると思いますが、鼠径ヘルニア手術の入院患者さんはDPC対象外となりますのでこちらのデータには反映されません。2番目に多い症例は小児における胃食道逆流症の診断精査を目的とした入院で、造影検査と24時間pHモニタリングを行なっています。同一患者の反復入院を含みます。3番目に多い症例は臍ヘルニア(おへそが突出したもので、いわゆるでべそのこと)および白線ヘルニア(白線と呼ばれる腹直筋筋膜に小さな隙間があって、そこから体の内容物が脱出するヘルニアのこと)で、これも手術目的の入院です。
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 130 7.73 7.61 0 58.21
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 68 9.9 9.08 1.47 69.29
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 59 21.19 15.92 1.69 69.95
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 49 12.22 11.57 0 62.76
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 定義副傷病 なし 42 7.88 6.91 0 42.83
 外科で最も多い症例は胆のう炎、胆のう炎を伴う結石症に対して手術を行った症例です。2番目に多い症例は腸閉塞、5番目に多い症例は虫垂炎となっておりますが、手術等を行わず保存的な治療を施した症例でした。3番目に多い症例は結腸癌に対して、4番目に多い症例は乳癌に対してともに手術を行なった症例です。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 78 23.65 19.35 62.82 70.47
160100xx99x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 28 18.11 22.08 39.29 68.11
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 25 22.05 50 72.68
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 15.76 9.87 23.81 74.48
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 10.88 7.52 29.41 60.76
 表の「JCS」とは意識障害がある患者さんの意識レベルを評価するものです。脳神経外科で最も多い症例はJCS10未満(比較的意識が清明)、3番目に多い症例はJCS10以上(自発開眼がない)で、外傷によらない脳内出血や脳血管奇形の疾病で手術を実施しない症例でした。脳出血に対して保存的治療を行った場合や脳血管奇形の検査入院が該当します。2番目に多い症例は外傷による頭蓋および頭蓋内損傷に対して手術を行なわず、保存的治療を行った症例で、てんかんなどの合併症がある患者さんです。4番目は外傷による頭蓋および頭蓋内損傷に対して手術を行なった症例で、5番目に多い症例は手術を行なわなかった症例になります。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 43 12.7 16.98 0 74.3
050163xx01x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 20 32.35 29.69 10 71.2
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 19 28 24.7 5.26 66.32
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 18 21.78 23.36 0 69.5
050161xx01x1xx 解離性大動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 1あり 15 27.27 23.73 13.33 66.53
 最も多い症例は、非破裂性大動脈瘤や腸骨動脈瘤に対し、ステントグラフト内挿術を行った症例、2番目に多い症例は大動脈瘤切除術を行った症例です。大動脈瘤とは一般的に大動脈に「コブ」ができたと言われている病気です。ステントグラフト内挿術とは、胸やお腹にメスを入れなくても、足の付け根から小さな傷で「コブ」つまり大動脈瘤を治すことができる手術のことです。5番目に多い症例は解離性大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を行った症例ですが、こちらも同じ方法になります。3番目に多い症例は、弁膜症に対し手術を行なった症例です。心臓の中にある「弁」が壊れ、心臓肥大から心不全になる病気です。人工心肺を使って心臓の動きを止めて、壊れた弁を人工弁に置き換える手術です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 208 22.07 27.63 70.19 81.83
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 132 22.79 26.26 1.52 73.91
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 124 6.44 11.91 0 38.83
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 121 19.58 24.42 2.48 66.36
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 72 5.07 5.49 1.39 48.17
 最も多い症例は股関節大腿近位骨折に対する人工骨頭挿入術を行なった症例です。転院率が70.19%と高くなっておりますが、これは、手術を行なった後のリハビリテーションを多く行なえる回復期リハビリテーション機能を持つ病院への転院が多いためです。2番目に多い症例は膝関節症の患者さんに対し人工関節置換手術を行なった症例です。4番目に多い症例は、股関節骨頭壊死、股関節症に対し人工関節置換術を行なった症例です。DPCの分類上では、初めて人工関節置換を行なった場合も再度人工関節置換を行なった場合も同じ分類に属しますが、今回、人工関節再置換術を行なった患者さんは、膝関節症の132名のうち0名、股関節骨頭壊死、股関節症の121名のうち1名でした。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 23 4.78 7.01 0 71.48
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 12 8.17 10.53 0 68.33
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 11 8.45 7.72 0 70.09
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼 10 4 8.27 0 60.3
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 - - 2.91 - -
 眼科、白内障手術以外で最も多い症例は硝子体出血や網膜剥離に対し手術を行なった患者さんです。眼科の入院と聞くと白内障を思い浮かべると思いますが、白内障手術の入院患者さんはDPC対象外となりますのでこちらのデータには反映されません。
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 63 7.16 5.5 0 39.3
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 42 11.64 7.47 0 60.48
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 38 8.74 9.6 0 49.47
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 32 7.97 7.28 0 43.09
030428xxxxxxxx 突発性難聴 31 8.55 9.37 0 55.13
 最も多い症例は扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎などの病名で手術を実施しなかった症例、4番目に多い症例は手術を行なった症例です。2番目に多い症例は慢性副鼻腔炎、3番目に多い症例は顔面神経障害、5番目に多い症例は突発性難聴の患者さんです。
 なお、遠方より来院される患者さんや合併症をお持ちの患者さんも多いことから、比較的長く入院される患者さんもいらっしゃいます。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 24 5.29 7.85 0 73
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 17 6.76 5.83 0 63.65
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 13 17.08 13.39 0 70
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 12 17.67 12.52 0 71.25
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 12 12.25 12.43 16.67 68
 最も多い症例は内視鏡で膀胱の悪性腫瘍の治療を行なった症例です。2番目に多い症例は、尿管結石に対して内視鏡的治療等を行った症例です。3番目に多い症例は前立腺癌に対して、4番目に多い症例は腎(尿管)癌に対して手術を行なった症例です。当院ではさまざまな臓器の癌の治療を行っており、泌尿器科領域でも患者数が多くなっています。5番目に多い症例は、尿路感染症に対して保存的治療を行なった症例です。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 132 3.34 5.12 0 60.95
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 130 8.83 9.88 0 32.7
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 126 8.64 9.77 0.79 33.03
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 115 3.37 4.92 0 60.91
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 105 10.49 10.05 0 45.9
 最も多い症例と4番目に多い症例は、子宮頸部や子宮体部、卵巣に発生した癌に対して化学療法を行なった症例です。表にあります「手術・処置等2 5あり」とは化学療法のことです。2番目に多い症例は分娩の患者さんのうち、多胎妊娠や胎児骨盤不均衡等の母体ケアが必要となる患者さんが帝王切開等の手術を行なった症例です。3番目に多い症例は前回の入院で帝王切開を行なっているため今回の入院も帝王切開で分娩を行なう妊婦さんに対して帝王切開を行なった患者さん等が該当します。周産期における高度な医療を提供する地域周産期母子医療センターの特徴が伺えます。
 なお、自然分娩については自由診療の扱いになるため、DPC対象外となります。そのためこちらのデータには反映されません。
救命救急センター
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 62 8.81 3.64 9.68 43
180010x0xxx3xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 3あり 23 35.74 39.7 17.39 77.35
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 11.48 9.87 4.76 56.67
161070xxxxx01x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 7.54 - -
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害 - - 20.63 - -
 最も多い症例は、医薬品や農薬、アルコールを含む急性薬物中毒でした。
 また、救命センターには多くの患者さんが搬送され入院をしておりますが、今回のデータは退院時のものであり、退院時には他の診療科に転科した場合も多いため、公表する患者数は少なくなっております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 63 19 15 21 42 19 1 7
大腸癌 36 27 56 22 60 15 1 7
乳癌 21 18 11 - - - 1 7
肺癌 - 1 7
肝癌 - - - - 31 47 1 7,6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 5大癌では胃・大腸が約7割を占めています。
 また、表より胃癌はStageⅠが多いことから、早期発見、早期治療ができていることがわかります。
 当院でのがん治療は手術、化学療法、放射線治療など多岐にわたり行なっております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 17 17.12 56.47
中等症 85 24.51 75.11
重症 30 40.73 82.73
超重症 17 55.53 82.29
不明 - - -
 市中肺炎とは普段の社会生活の中でかかる肺炎のことをいいます。重症度分類にはA-DROPスコアが用いられます。

Age(年齢) 男性70歳以上、女性75歳以上
Dehydration(脱水) BUN21mg/dL以上または脱水あり
Respiration(呼吸) SpO2<=90%(PaO260Torr以下)
Orientation(意識障害) 意識障害あり
Pressure(収縮期血圧) 収縮期血圧90mmHg以下

 5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点と表されます。

 このA-DROPを用い、
  軽症:0点の場合
  中等症:1~2点の場合
  重症:3点の場合
  超重症:4~5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
 と表します。
 当院の患者数が多いのは中等症です。表から、市中肺炎は平均年齢があがるにつれ重症度が高くなり、平均在院日数も長くなる傾向がわかります。なお、誤嚥性肺炎は市中肺炎には含みません。
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
脳梗塞のICD10別患者数等
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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 44 7.61 70.95 2.27
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 293 23.44 73.66 47.49
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
 当院の脳梗塞の患者さんのほとんどは、発症後3日以内に治療を開始しております。平均年齢は73.66歳とあるように高齢の方が脳梗塞のため入院をされていることがわかります。
 また、脳梗塞の急性期の治療が終了した患者さんのうち、リハビリテーション等が必要な患者さんについては、回復期の医療を担う医療機関に転院することもあるため、転院率が47%と高い割合になっています。
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診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
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消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 等 153 1.25 2.39 0 66.27
K654 内視鏡的消化管止血術 95 0.51 14.69 10.53 69.31
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 54 4.41 10.72 1.85 69.87
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 50 1.72 9.78 0 73.7
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 47 1.15 7.62 0 65.17
 最も多い手術は内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術です(大腸ポリープはDPC対象外のため、2.診断群分類別患者数「消化器内科」には反映されません)。この手術は大腸ポリープの患者さんに対して行なわれる手術です。手術といえば「外科」というイメージですが、消化器内科では侵襲の少ない内視鏡手術が多数例行なわれています。
 また、消化管出血に対して、内視鏡的止血術、胆道結石症などに対して、内視鏡的(十二指腸)乳頭切開術も多く実施されております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 308 2.86 3.22 1.95 71.09
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 等 244 1.15 4.61 2.87 71.09
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 72 3.18 10.5 8.33 78.43
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 67 0.12 10.51 4.48 67.13
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 59 1.81 2.42 0 70.75
 最も多い手術は、安定狭心症に対して実施した経皮的冠動脈ステント留置術で、4番目に多い手術は、不安定狭心症に対して実施した経皮的冠動脈ステント留置術です。金属でできた網目の筒状のもので、狭窄あるいは閉塞部位を拡張します。5番目に多い経皮的冠動脈形成術も冠動脈の狭窄した部分に対してカテーテルで治療を行なう手術です。ロータブレータという特殊なカテーテルを使用することにより通過が困難な石灰化病変に対して治療を行ないます。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 69 1.03 1.03 0 3.16
K836 停留精巣固定術 65 1.06 1.09 0 3.31
K6333 ヘルニア手術(臍ヘルニア) 11 1 1 0 2.73
K0051 皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2センチメートル未満) 等 - - - - -
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) - - - - -
 最も多い手術症例は鼠径ヘルニア手術になります。なお入院期間が5日以内の鼠径ヘルニアはDPC対象外となりますので2.診断群分類別患者数「小児外科」には反映されておりません。2番目に多い手術は停留精巣固定術です。3番目に多い手術は臍ヘルニアに対するヘルニア手術です。臍ヘルニアとはおへそが突出したもので、いわゆるでべそのことです。
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外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 142 3.23 5.41 0 59.45
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 86 1.7 2.95 3.49 68.15
K7193 結腸切除術(悪性腫瘍手術) 58 7.38 24.55 8.62 71.33
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) 等 36 1.83 9.53 0 61.86
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 36 0.33 4.33 0 37.19
 2.診断群分類別患者数「外科」で、最も多い症例は胆のう炎、胆のう炎を伴う結石症にて腹腔鏡下胆嚢摘出術というデータでしたが、手術症例も、最も多い症例は腹腔鏡下胆嚢摘出術となります。2番目に多いヘルニアはDPC対象外のため2.診断群分類別患者数「外科」には反映されませんでした。3番目に多い手術は、結腸等の悪性腫瘍に対して行う結腸切除術です。結腸切除術は全切除、部分切除を含みます。また腹腔鏡下で悪性の腫瘍を切除する手術もここに含みます。4番目に多い手術は乳癌に対して行なう乳房部分切除術です。5番目に多い手術は腹腔鏡下虫垂切除術で虫垂周囲膿瘍を伴わないものです。
 参考までに「虫垂周囲膿瘍を伴う腹腔鏡下虫垂切除術」は24症例でした。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0842 四肢切断術(下腿) 等 14 7.07 33.36 35.71 75
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 11 0.45 17.45 0 65.82
K0134 分層植皮術(200平方センチメートル以上) 等 - - - - -
K2171 眼瞼内反症手術(縫合法) - - - - -
K288 副耳(介)切除術 - - - - -
 最も多い手術は動脈硬化症に対する四肢切断術です。2番目に多い手術は皮膚にできた癌に対する悪性腫瘍切除術です。
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 41 2.54 14.34 29.27 77.68
K1781 脳血管内手術(1箇所) 等 21 2.24 26.81 28.57 59.86
K145 穿頭脳室ドレナージ術 11 0.09 22.18 36.36 71.36
K164-4 定位的脳内血腫除去術 - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は硬膜下血腫の患者さんに対して行われる手術です。脳の萎縮がみられる高齢者に多く、当院でも平均年齢は高めです。
 脳血管内手術は、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤(脳動脈にできたコブ)をプラチナコイルという医療材料で塞栓する治療です。
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心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 44 2 10.66 0 73.64
K5522 冠動脈バイパス移植術(2吻合以上) 37 10.51 17.54 0 66.97
K5611 ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 21 5.24 13.33 4.76 71.1
K5603ニ 大動脈瘤切除術(上行・弓部同時)(その他) 等 19 6.32 33.89 21.05 69
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 等 16 1.38 5.63 0 76.19
 ステントグラフト内挿術というのは、開胸や開腹と呼ばれる胸と腹を開けることなく、足の付け根から小さな傷で「コブ」つまり大動脈瘤を治すことができる手術のことです。心臓血管外科ではすでに700例以上の経験を持ち、1週間で退院が可能な治療です。2番目に多い手術は冠動脈バイパス移植術です。これは、生活習慣病の1つである狭心症に対する手術です。狭心症は悪化すると命の危険性がある心筋梗塞に陥ります。多くの患者さんはこの手術で命が助かっています。4番目に多い大動脈瘤切除術は開腹手術にて「コブ」を切除する手術です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 等 309 1.56 19.3 1.94 70.96
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 153 3.69 15.25 56.86 77.42
K0811 人工骨頭挿入術(股) 等 96 4.25 16.74 66.67 80.15
K0732 関節内骨折観血的手術(足) 等 68 4.06 17.21 7.35 59.26
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 等 66 2.05 7.86 3.03 43.48
 人工関節置換術(膝)は主に膝関節症に対して行った手術です。手術症例が2番目に多い「骨折観血的手術(大腿)」と4番目に多い「関節内骨折観血的手術(足)」、5番目に多い「骨折観血的手術(鎖骨)」は骨折部位が関節内にあるかないかで手術の名称が変わります。2番目に多い骨折観血的手術(大腿)は大腿部の骨折であり、4番目に多い関節内骨折観血的手術(足)は足関節の骨折、骨折観血的手術(鎖骨)は鎖骨の骨折に対して行った手術です。人工骨頭挿入術(股)は股関節の大腿骨頭が壊れ、骨頭を保存しての治療が難しいとき、これを人工の骨頭を入れ替える手術のことです。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 416 1 1.01 0 74.75
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 37 0.92 5.32 0 68.49
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 24 0.96 3.17 0 70.46
K281 増殖性硝子体網膜症手術 - - - - -
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼拳筋前転法) - - - - -
 最も多い手術症例は水晶体再建術になります。水晶体再建術は主に白内障に対しての手術です。高齢化に伴い白内障の手術を希望される患者さんも増えています。なお、白内障はDPC対象外のため2.診断群分類別患者数「眼科」には反映されておりません。2番目、3番目に多い硝子体茎顕微鏡下離断術は主に糖尿病性網膜症、硝子体出血、黄斑円孔、網膜剥離に対して行われます。
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 56 1.11 8.54 0 23.43
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 31 1.39 5.03 0 42.06
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) 23 1.17 9.61 0 58.96
K319 鼓室形成手術 21 1.29 14.52 0 46.14
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔 等 20 1.05 9.15 0 60.2
 若年層の慢性扁桃炎が多いため、口蓋扁桃手術が多く行われます。2番目に多い手術が扁桃周囲膿瘍切開術です。3番目、5番目に多い内視鏡下鼻・副鼻腔手術は副鼻腔炎に対して行なう内視鏡の手術です。4番目に多い鼓室形成手術は中耳真珠腫や中耳炎に対して行なう手術です。
 なお、遠方より来院される患者さんや合併症をお持ちの患者さんが多いことから、術後の経過観察のために比較的長く入院する患者さんもいらっしゃいます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 33 2.27 3.73 3.03 75.33
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 17 4.71 13.71 0 70.18
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 15 0.2 17.8 33.33 72.2
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 等 14 3.14 4.64 0 62.14
K843 前立腺悪性腫瘍手術 13 2.38 13.69 0 70
 経尿道的膀胱腫瘍切除術(電解質溶液使用)とは生理食塩水を膀胱内に注入しながら内視鏡(カメラ)を尿道を通して膀胱内に挿入し、膀胱腫瘍をつまみとったり電気メスで削りとったりする手術です。泌尿器科の手術の中では小さな手術で最も多く行っている手術のうちの1つです。
 腎尿管悪性腫瘍手術とは、腎、腎盂、尿管にできた腫瘍に対する手術です。腎腫瘍の手術では、通常、腫瘍のある腎臓1個を全て摘出します。病状によっては、腫瘍を含めた腎臓の一部分を摘出する腎部分切除術が行われますが、困難であり腎摘除術を選択せざるを得ない場合もあります。
 腎盂腫瘍、尿管腫瘍の手術では、通常、腫瘍のある腎臓およびそこから膀胱までの尿管を全て摘出します。
 経尿道的尿管ステント留置術とは、内視鏡(カメラ)を尿道を通して膀胱内に挿入し、尿管内に細い管(カテーテル)を留置する治療です。尿管が何らかの原因(結石、腫瘍、炎症など)で狭くなったり、閉塞してしまうと、腎臓からの尿が膀胱に流れてこないため、痛み、発熱、腎臓の機能の悪化などを生じます。この状態を改善する目的で行います。4番目に多い症例は腎結石、尿管結石に行なう経尿道的尿路結石除去術を行った症例です。内視鏡(カメラ)を腎、尿管に挿入し、レーザー等により結石を破壊する術式です。内視鏡を使用することにより低侵襲の手術が可能です。5番目に多い症例は前立腺癌に対して前立腺を全摘する手術を行なった症例です。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択切開) 等 208 3.17 6.42 0 33.08
K8981 帝王切開術(緊急切開) 等 103 6.7 6.76 0 32.41
K877 子宮全摘術 98 2.77 7.9 0 49.94
K893 吸引娩出術 72 0.88 5 0 31.61
K867 子宮頸部(腟部)切除術 70 0.96 1.06 0 40.57
 最も多い症例は、帝王切開術、吸引娩出術と出産に関する手術です。2番目に多い子宮全摘術は、主に子宮筋腫の患者に対して行われます。5番目に多い子宮頚部切除術とは子宮頚部異形成に対して行なう手術です。
救命救急センター
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 15 38.87 22.13 66.67 76.93
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) - - - - -
K333 鼻骨骨折整復固定術 等 - - - - -
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 等 - - - - -
K0732 関節内骨折観血的手術(足) - - - - -
 気管切開術とは、呼吸を補助するために気管にチューブを外科的に挿入する、一時的または永久的な医学的処置です。
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 10 0.08
180010 敗血症 同一 39 0.3
異なる 50 0.39
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 42 0.32
異なる 10 0.08
 表の見方ですが、入院の契機が同一とは、「入院した際の傷病名」と「退院まで行った治療で最も医療資源(投薬・手術・検査等)を必要とした傷病名」が同じ場合です。
 一方、入院の契機が異なるとは、「入院した際の傷病名」と「退院まで行った治療で最も医療資源(投薬・手術・検査等)を必要とした傷病名」が異なる場合です。
 敗血症の例で説明しますと、敗血症で入院してきた患者さんに対して敗血症の治療を行った症例数が39件であり、別の疾患で入院治療を行っている過程で敗血症が発生した症例数が50件であったことを表しています。
 当院は3次救急を有し、また、地域医療支援病院として救急患者や上記のような重症患者を受け入れていることが表中からわかります。
 なお、発症率は、当院の全ての退院症例の内、何%がその傷病名であったかを表しています。
 表の「-」は症例が10未満のため表示しておりません。
更新履歴
2017/09/27
平成28年度病院指標を公開しました。
2016/09/28
平成27年度病院指標を公開しました。